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桜が満開の四月。
今日から私、江坂美優は高校二年になります。
始業式に向かう途中で私は彼に出会いました。
――――次に参ります列車は――
私は駅のホームで電車を待っていた。
その日は起きたときからすこし目眩がしていたのだ。
『大丈夫かな…』
――ガタンガタン
電車がホームに入ってくる。
朝は混んでいるため座ることを諦めて、できるだけもたれられる端っこまで進んだ。
新快速に乗っているから四駅乗れば高校だ。
人に押されながらも私は頑張って耐えた。
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