混乱

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太陽が水平線へと沈みゆく黄昏色の世界で、俺たち四人は大いに騒いだ。 怒ったり、冗談を言って笑ったり。 最初は女の子と関わるのが苦手だった俺だけど、今はこんな風に四人で騒ぐ時間が楽しくて、大好きで。 こんな時間がずっと続けばいいのに、なんて思ってしまう。 そんな幸せな時間の中にいたから、この時俺は少女の言った言葉の意味なんて深く考えようともしなかったんだ。 「もういいだろう」 その言葉の意味を。
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