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白い子猫
―僕はアルバイトの帰り、雨の中鳴いている子猫を見つけた。白い小さな子猫だった。僕に気付くと、小さく鳴いた。
「ニャー。」
「お前、捨てられたの?」
「ニャー。」
僕の言葉に子猫はもう1度鳴いた。そんな子猫を見て、僕は微笑み、子猫を抱き上げて歩き出した。
「僕の家においで。何もできないけど、ここよりはマシだから。」
「ニャー。」
子猫はもう1度鳴くと、僕の腕の中で眠ってしまった。僕は腕の中にある小さな体温を嬉しく思いながら、家に向かった。
冷たい部屋に小さな体温が入った。主人の心を光へと導く…。
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