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いつも通りの日常、何も変わらない、ただ変わっていたのは俺達だったかもしれない・・・
学校祭を一ヶ月後に控えた俺達のクラスは未だに企画ができずにいた。
「学校祭っていうのはよ、みんなでわいわいやるもんだよな?」
広田が学校祭のビラを見ながら言う。
「お前もいつになくやる気があるんだな」
俺は広田の隣に行く。
「でもよ、寂しい男は辛いぜ」
なんでだ?
「馬鹿野郎、こんな学校祭という名目でイチャイチャされてみろ。俺は不愉快だ」
「そんなのお前の主観だろ。自分で変えてみたらどうだ?」
広田は鼻で笑いながら。
「できると思っても、できねぇからこうやって愚痴を言ってるんだ。お前は良いよ、モテるからさ」
ポンと肩を叩く。
「まっ、お前もせいぜい頑張ってみろ」
俺は同情混じりに言う。
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