春風舞うあの頃に+。

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    「「彼女にしなさいよ(してね)」」 二人とも完熟したトマトのように顔を真っ赤にさせながら想いを告げる。 困ったように、はにかむ雪は少し嬉しそうにほんのり顔を赤らめて二人の想いに答える。 「二人とも大好きだよっ!! じゃ……バイバイ」 それだけ言って母親の元に走り、車に乗っていつまでも見えなくなるまで二人に手をふりながら雪は車で走り去っていった。 「「………」」 雪が居なくなって、その場所に残された二人は……。 「綾、負けないからねっ!!」 「私も負けないよ……お姉ちゃん!」 そしてまた桜の花びらが舞い踊った。    
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