入学!?再会、あの頃の君たち

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    雪は新品の制服に身を包み仏壇に向かった。 「父さん母さん行ってきますっ!」 と挨拶して家をあとにした。 通学路である天宮市天宮町の桜が咲く街路樹を一人歩いていく雪。 そう何の偶然か、雪の名字と雪が住んでる市と町の名前が漢字も読みも同じなのだ。 当の本人はあまりに気にしてはいなく、桜が多い良い町だとだけ実感している。 桜かぁ……! 久しぶりに花見でもしたいなぁ……。 と物思いに耽って登校していると桜ノ宮高校が見えてくる。   ◇ ◇ 「着いた…!」 天宮家から学校は物凄い近い。約7分である。近いのだが雪は7時に家を出てきてしまったので学校には誰も居ない。 なぜならば自分のクラスに8時半までにいればいいのだ他の人が居ないのは当たり前だった。 ちょっと早すぎたかな? まぁ、いいや校庭でも見て回ろう。と自前のマイペースで気持ち切り替えた。 「いやぁ…桜が綺麗だなぁ……」 校庭にある桜の木をみて呟くと春の暖かな陽気に眠気を誘われ、桜の木に寄りかかり、瞼が重くなり、雪は寝てしまいそうになり…… 「…スゥー……」 やがて大人しい寝息を立てて寝てしまった。    
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