最終章 罪

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* 私は、仕事を早く切り上げてから刑事の坂井さんに電話をした。 でも、なかなか電話に出なくて私は仕方なく携帯電話をバッグにしまった。 俊一が事故で亡くなった原因が、知りたかった。 もしかしたら、事故じゃないの? 昔…………守留は言った。 俊一が死んだり、別れたりした時は…………。 まさか。 まさか、俊一!! バッグの中の携帯電話が鳴って、私はハッとしてすぐに電話を取り出した。 守留だ。 受話ボタンを押して耳にあてると、守留の声が聞こえて来た。 「君の言い分を、ゆっくり聞きたい。車のスペアキー、渡してあるよな?駐車場の車に乗って待ってて」 守留がそう言うと、私は頷いて携帯電話を切った。
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