いち

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おばぁちゃんを連れて行かないでね! 「行っといで」 「行って来ます!」 うぅ… 眠い… 昨日はずっと小説を読んでて 気付いたら朝の4時だった それにしても 睡眠不足の身にこの太陽は辛いよぉ… あれ…? 男の子が子犬とじゃれていたの あの制服はうちの生徒だよね? 「遅刻するよ」 「えっ…?やっべっ」 男の子は子犬を段ボールの中に入れて 行ってしまった 捨て犬だったんだ… 私は子犬を見ていた 本当は飼いたぃんだけど 私は小6の時に家族だった犬を病気で亡くしていた ランチの代わりはいなぃからそれからは飼うことを止めたの 私は完全に遅刻になってしまったけど ゆっくり学校に行ったんだ 学校に着いてそのまま保健室に行った 「気持ち悪い…」 「寝てなさぃ」 はぃ… やはりダウンだった 炎天下の中 子犬を見ていたから 私は夢を見ていた お母さん お父さん おじぃちゃん… 私が起きたのは夕方だった うわぁ! 学校とっくに終わってるじゃん 私は慌てて昇降口に行ったの 「あれ?」 えっ…? 「やっぱり!同じ学校だったんだね」 うわぁ… 笑顔が眩しい 「大河原嵐!宜しくな」 おおがわらあらし… なんだろぅ?
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