宣戦布告

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「啓ー!あのね、ユウナが…」 少し俯いて、さっきの出来事を大袈裟にして啓にも話した。 「はあ? ユウナの奴、またハナにケチつけるつもりか? 前言った事、忘れたのかよ。 あんな奴構うなよ。何かされたら俺が守るから」 「うん、ありがとう」 そういえば付き合った当初、啓がユウナに罵声浴びせたっけ。 ユウナが私の事アバズレだとか寝取っただとか色々言うからだ。 大好きだった啓に散々言われたあの時のユウナの顔、面白かったなー。 そりゃあユウナは私の事嫌いになるよね。 私と啓がこうしている間にも、さっきの2人がこの話を皆に言いふらす。 人から人へ、話は大きくなり回ってゆく。 噂って恐いよ。
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