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次の日の朝学校へ行き、教室に入った瞬間に、私は満面の笑みを浮かべる。
今日だけはダルい階段も登ってきて良かったと思う。
いつもは友達と楽しそうにお喋りしていたユウナ。
今日は1人ぼっちのユウナ。
イスに座って下を向いたまま。
こんなに面白い事はないでしょ?
私の周りには、すぐに人だかりが出来る。
ちょっとした芸能人になった気分。
窓の外の景色が綺麗。
風で揺れる葉っぱさえも、私を歓迎してる。
この世界の全てが綺麗。全て美しい。
「ハナちゃんって、ユウナと友達辞めたんでしょ?
私もユウナと友達辞めちゃった」
「私もだよー」
「私も実はユウナの事嫌いだったあ」
次から次へと聞こえる声は天使の囁きか、それとも悪魔の囁きか。
どっちにしても私を歓迎している。
お招きアリガトウ。さようなら、あの頃の私。
ソレ昔の私みたいだよ、ユウナ。
本当に笑えた。
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