【ハナ】

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元々、目立つ子ではなかった。 どちらかというと“イジメられっ子”この言葉がピッタリだったと思う。 「ハナってウザくない? 」 「 ウザい!ってか暗いし、なんかキモいよね 」 ハナってゆうのは、私の名前。 私の悪口をあからさまに、私に聞こえる様に話すクラスメイト。 そして私は聞こえないフリをする。 何も聞こえない。私の事じゃない。 世界をシャットダウンして。 教室に私は居ない。もしくは、私しか居ない。 そんな錯覚を自分で自分にかける。 これが私の中学時代で、毎日が辛かった。 いつか絶対見返してやる。 私をイジメていた人が居ない場所でやり直すために、高校は県外の高校に決めた。
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