宣戦布告

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震える自分を落ち着かせるために深呼吸をする。 それから用を足してトイレから出ると、ユウナと一緒にいた2人だけが私を待っていた。 手を洗う私を挟んで 「私はそんな事思ってないからね?」 「私も!むしろユウナの方が自己中だよ」 「そうそう!ハナ、私たちはこれからも友達だよね?」 私の表情を気にしながら、早次にユウナの悪口を並べてくる。 この2人は、ユウナじゃなくて私を選んだんだ。 私と平和条約を結びたいんだ。 やっぱり私は変わった。そう実感する。 ニッコリと鏡越しに二人に微笑んでおこう。 「うん、友達だよー。何言ってるのっ!」 軽く小突きながら、今日一番の笑顔で平和条約を結んだ。 それからトイレを出た私は2人を引き連れて、ある場所に向かう。 この戦争に絶対負けない自信と共に。 気分は大名行列、なんちゃって。
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