ほんの少しの勇気から

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わたしがラララで歌いはじめると、 オレアちゃんもゆっくり泣きやんで、 ラララで歌いはじました。 気づいた先生は、 みんなを歌わせたままピアノの手をとめて、 わたしたちの隣にきてくれました。 そしてオレアちゃんの肩を抱いて、 先生もラララと大きな声で歌いはじました。 するとクラスのみんなもいっしょになって、 みんなでラララの大合唱になりました。 いつもは一番で終わるその歌を、 その日は二番も三番も歌いました。
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