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少年を見るなり、魔物は逃げ出した。
「りゅ…龍神!」
と言い放って。
少年は、女の子に言った、
「大丈夫か!?」
女の子は、しばらくしてから答えた。
「うん‥‥、ありがとうところでお兄ちゃんは…?」
少年は言った。
「俺は龍神、魔導の戦士だ。」
龍神は辺りを見回した。破壊された家などが目に付く、逃げ遅れたのは、この子一人のようだ。
彼が龍神と言われる理由、それは、魔導の力を駆使して魔物達と戦い、その絶対的な強さからそう呼ばれるようになったのだ。
しかし、龍神というのはあくまで通り名、本名は彼自身の記憶から消えてしまっていた。
とりあえず、龍神は女の子を町の者達の避難したところへと、連れて行ってやった。
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