携帯~青春へ

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今ふと閃いた事を口に出してみようと思っていたその時、私の携帯から 「バッテリーの充電が完了しました」 と一声あったことで、私は今から話そうとしていた内容が、どうでもいいことのように思えてきた。 まずは携帯に一言言わねばなるまい。 「親切にありがとうございます」 私の携帯が、無駄に気を使ってくれた事に対して、私は感謝の気持で応えねばならない。 しかし、まさか普段から愛用している携帯に、私が一瞬の動揺をさせられるとは夢にも思わなかった。 ファンタスティックだ。 これだから、なかなか新しい携帯にすることに踏み切れない。 愛着がある…という感情は「なきにしもあらず」だが… やはり私の興味を惹き付け続ける[魅力]が、この携帯にはあるのだろう。 これは一種の【恋】という感情なのではないだろうか? まさか、これも青春の1ページとして私の記憶に残るのであろうか? そんな青春はご遠慮願いたいものだ。 しかしながら、冷静に考えてみると、私は青春をした覚えがない… 青春の1ページがどうとか吐かしてしまったが、どうやらキャンバス自体がなかったらしい… 無念だ。 しかしそれもまた青春なのかもしれない。image=166263623.jpg
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