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これは…ある天下無双を目指した…一人の名もなき…浪人の物語である…
~十年前…そう…丁度八歳の時だ…私は…走っていた…秋…落ち葉の落ちる…山寺まで…
?「はぁ…はぁ…はぁ」
私は急いだ…なぜだか…胸騒ぎがしたから…
?「はぁ…はぁ…」
山を登り…寺の階段を登り…
登り切ると…そこには私の父と…ある…剣士が立っていた…二人とも…真剣を構えている…
私の父「………」
剣士「………」
二人はにらみ合う…ヒュ~っと風が吹く…山寺で…すると!
私の父「…!ていやぁぁぁ!!」
私の父は気合いとともに踏み込んで行った!!真剣を横に構え!!
剣士「!!…せいやぁぁぁ!!」
剣士の方も!気合いとともに踏み込んだ!!…同じく、剣は…横に構え…
私は…怖くて目が開けれなかった…すると…
ズバッ…ドタ…そんな鈍い音がした…私は勇気を振り絞り…目を開けた!!
?「……!!」
私はわが目を疑った…何と!私の眼前には…二人とも倒れていたのだ…
ザッ…ザッ…ザッ…呆然とする私に誰かが近付いて来た…
?「坊主…見ていたのか…」
それは…私の父の知人…大塚殿…大塚八兵衛殿であった…私の…育ての親である…
八兵衛「…見事な最後だったろう?さぁ…帰るとしようか…」
私は八兵衛殿に担がれ…山寺を後にした…
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