1.悲しき知らせ

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1.悲しき知らせ

私は一人になってしまった。 父は戦争に行って、死んでしまった。 最初は戦死かと思っていた。 だけどそうじゃなかった。 父は敵国のスパイに暗殺され、命を落としてしまった。 私はそれを信じられなかった。 ―――だって……あのお父さんだよ?あの……優しい…… 私のもとに手紙が届いた時、ただその内容だけが綴られていた。 悲しかった……辛かった……。 来月に控えている就職試験もどうでもよくなっていた。 私は自分の部屋に閉じこもり、3日が経った。 そんなある日、あの人が現れた。
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