1.悲しき知らせ

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私は彼を家に入れ、客室へ行くように言った。 「どうぞこちらへ……」 「はい……すみません。急に来てしまって……ご迷惑でしたよね?」 彼は客室のソファーに座ると、私に問いかけてきた。 「そんなことないですよ。私は父が死んで、自暴自棄になっていましたから……」 私が彼を家に入れたのは、寂しかったからなのかもしれない。 「あっ!すいません。お茶を淹れてきますね」 私はそう言うと、ソファーから立ち上がった。 ―――――その時 ―――あれ?視界が…… 私が立ち上がった瞬間、視界が揺れて目の前が真っ暗になった。 「大丈夫ですか!?」 倒れる寸前の私を抱きかかえる彼は、心配そうに言う。 「大丈夫です……」 「なに言ってるんですか!顔色が凄く悪いですよ!」 そう西都さんが言うと、私をもう一度ソファーへと座らせた。 「お茶なら僕が淹れてきます。だから無理はしないでください」 彼の必死な形相に私は驚きながら頷いた。 「は……い……」
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