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それに、憐香さんは海に行ったことがないらしく、先日に海へ行った。
―――憐香さん……結構いいスタイルだった……特に、あの胸は生唾もんだったなぁ……はっ!
僕は自分の破廉恥は考えを恥て、自分の頬をつねる。
―――あーー!僕はいったい何を考えているんだ!
気を取り直して、次に憐香さんとの日々を思い出してみる。
―――お風呂も使わせてもらって、かなり助かっているなぁ……。
やっぱり銭湯より、ゆっくり入ることができるお風呂はとても良かった。
そして就職試験。
全てを思い返してみれば、僕は憐香さんに心を奪われていた。
―――憐香さんの寝顔……いつも凛々しい彼女がとても可愛かった。そう……気づけば僕は……。
この生活が楽しく、憐香さんのことを大切に思っていた。
料理を作ってもらい、僕も相手に作ってあげて、戦いも戦争もない大切な人と過ごす生活。
そんな時間が、とても愛しく感じていた。
―――――そして。
僕の心に罪悪感が生まれた。
―――僕は何をしているんだ?黒条さんを殺したのに……この僕の目の前で、怒ったり、喜んだり、笑ったりしている憐香さんの……たった一人のお父さんを……殺したんだ。
「そんな僕が……どうして」
それでも僕は、この生活が好きだった。
これまでの憐香さんとの生活。
これは、僕が死ぬか生きるかを考える時間でもあった。
そして、僕は選んでしまった。
憐香さんに殺されることを……。
………
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