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…そして、今日に至ると。
こいつ、まだ寝てるよ…
目を覚ますことのない、眠り姫の頬をつついた。
幸せそうな顔をしやがって。
額に“肉”って書いてやりたいが、一度もの凄く怒られたので止めておこう。
どうやら、杏子は気付かず大学まで行ったらしい。
さすが天然。
…そして、今日も俺は台所へと向かう。
俺が朝食を作らない日は来るのか?
そんな不安も、窓から入ってくる春の匂いが俺の心から消し去った。
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