悲しいぐらいに綺麗な月の夜だった

「いい？アンタはこっちのリビングのソファーで寝なさいね。もし私の寝ている部屋に入ってきたりしたら承知しないからねッ」　実朋という小悪魔は偶然にも私と同じ名字だった。　その事実は私に悪夢のような過去を思い出させた。　ありふれた名字だから不思議でも何ともないかもしれないが。「分かってるよ♪じゃ、ここでしよう」

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