長門有希の仮病1

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とまあ結論を言うと俺と長門は付き合う事になった、何だかんだで俺も長門の事を心の何処かで好きだったのだろう。 そして次の日の朝俺は驚愕した。何せ玄関のドアを開けたら目の前に長門がいたのだからな。 「おはよう。」「・・・あ・・・ああ、おはよう。」まあ何だ、長門、その・・・「一緒に学校に・・・」だと思ったよ。「ああ、行くか長門。」長門は俺でしか見分けられないぐらいの首の動かしかたで顔を縦に動かした。 まあ案の定・・・と表現するのが妥当だろうほとんどの男子学生達が俺を恨めしいような目で見ていたり、泣きながら「お幸せに!」と言うものもいた、まあこれは覚悟していた事だからあまり苦痛にならないのだが問題ないのだが・・・「キョン・・・お前は俺と同類だと思っていたのに!!」はぁ・・・やはり谷口には見つかるか、コイツに見つかるとろくな事にならんから嫌なんだが・・・俺が頭を抱えていると 「熱でもある?・・・。」と長門に言われたが長門、残念だが俺はそういう意味で頭を抱えてるわけじゃな―――。 一瞬何が起こったかわからなかったが俺の唇に柔らかいものが付いてるのがわかった時点で俺は確信した・・・俺はキスされている。 長門は唇を離すと「・・・昨日のお返し。」とその瞬間俺は周りを見た。気絶してる男子、怒り狂ってる男子谷口のように唖然とする男子、さらに厄介なのが。 「ちょ、ちょちょちょっとキョン!!あ、あああああんたなにやってんのよ!!!」最悪だ・・・あのハルヒに見つかった、さらには「キョ・・・キョン君・・・」と言いながら気絶する朝比奈さんに「あっはははは!!!」と大笑いする鶴屋さん、その斜め後ろで古泉が微笑を浮かべてるのがムカつく。 やれやれ、今日大変な1日になりそうだぜ。 「・・・計算通り。」 END
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