長門有希の仮病1

4/8
前へ
/8ページ
次へ
その日俺は昼休みになったと同時に部室に行ったんだ。また谷口の無駄話に付き合わされたら本当に午後の授業が危うくなる、少しでもリラックスしようと思い俺は静かな所に行こうと思い俺の脳内で考え付く場所は我らがSOS団の部室しかなかった。 弁当と自販機で買ってきたお茶を手に俺は部室のドアを開けた、しかし、いつもの部室なのだが・・・何か足りない。絶対に必要な物が足りないと俺は思った・・・「長門がいないな・・・。」つい声に出してしまったがその言葉どおりいつもパイプ椅子に座り分厚い本を読んでいる小柄な万能宇宙人、そう長門有希の姿が見えなかったんだ。 「有希なら今日休みよ。」俺は後ろから聞き覚えのある声に振り向いた。そこにいたのは我らがSOS団団長涼宮ハルヒの姿があった、てかお前はテレパシーでも持ってるのか?と言いたくなるほどピンポイントに質問して来やがったと思った。「長門が休みって本当なのか?」「何であたしが嘘付かないといけないのよ?さっきのは本当よ。今日有希何か風邪か何かで休みなんだって。」俺はそう説明してくれたハルヒに対して「そうか」とだけ言葉を交わしてあとはメシを食いながらハルヒの話に適当に相づちを打っていたら昼休みは終わった。そして午後の授業も普段通り終わり、教室を出ようとするとハルヒがいきなり声をかけてきたので話を聞くと 「今日は有希が居ないから活動はなしよ。それと宿題、明日までに何か不思議なものを探してくること。いいわねキョン!」また人に無理難題を押し付けてきたが俺はハルヒに「ならお前も探して来いよ?」と言ったら「あたしは団長だからいいの!あんたはしたっぱ何だからね!」全くこの団長さんはと思いながらも「わかったよ」と言ってハルヒと別れて玄関に走った。 俺は普通なら今から帰る所だが帰る気などさらさら無かった、まず長門が風邪?確実にあり得ない。ワクチンを作ったりできる長門がだ、絶対にありえない。となるとだ、俺が考えたのは長門の身に何かあったのか?と思い俺は自転車で長門のマンションまで行くことにした・・・
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

318人が本棚に入れています
本棚に追加