バサラのROHAN冒険記Ⅲ

第１話 偽りの平和

それを聞いたジークは困った顔をしていた。

ダークエルフのジークとエルフのジルハは恋人同士だ。

ジルハ『ちょっとジーク、足揉んでよぉ～？』

ジルハはジークに向かって、猫の様な声で言った。

ジーク『ちょ！お前、俺だって、疲れてるんだぞ！』

ジークはジルハを宥めながら、剣の手入れをしている聖騎士ガーディアンのケイゾウに助けを求めているようだった。

ケイゾウ『…ん？どうした？何か言ったか？』

ヒューマンのケイゾウ。過去に聖騎士団長、故イストバン・ベイリスの補佐官を務めていた。

補佐官を務めた事をあってか、剣術の腕は一流、いや超が着くほどの騎士だ。

その腕をゲリラ組織のリーダー、マスターに買われて任務を遂行しているのだった。