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私の世界は闇に染まっている・・・。 ガタン、ゴトン・・・。 騒がしい電車の中、私は電車に揺られながら私の通う高校の近くの駅まで行く。 電車の中にはいろんな人間で溢れている。 寝ている者、化粧している者、友達としゃべっている者・・・。 実に様々だ。 その中、私は一人ポツンと電車の扉に寄り掛かりその光景をじっと、見つめる。 これが私の電車での過ごし方。 そして、私は毎日この光景を見るたびに思う。 ーーーーー皆、どんな闇を心に抱えて生きているのだろうーーーーー と。 私は考える。 楽しそうに笑う人間達に隠された闇の事を・・・。 『間もなく、○○駅、○○駅』 車内アナウンスが流れ、座っていた人間達が立ち上がり私の方へ集まってくる。 私はそいつらに背を向け窓を見つめる。 ーーーーー正確には、窓に映る人間達、を。 人間を観察するのは楽しい。
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