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「では、これで最後です」
亜貴の髪を引っ張り、自分の前へ跪かせる。
亜貴も何をどうすべきかは知っている。
無言のまま、たどたどしく両手を伸ばし、蒼井の下肢を露わにして、ぎゅっと目を瞑ったまま舌を伸ばす。
「…そうです。亜貴。お利口ですね」
口元を歪め笑い、亜貴の頭を自分のソレへと押し付ける。
「うぐっ」
喉の奥の苦点に宛ったのだろう。亜貴の喉が苦しげに窄まり、蒼井を締め付ける。
その圧迫感が堪らない。
「良いですよ亜貴。でも、下手くそですね」
亜貴の頭を引き離し、侮蔑の視線を投げる。
「ごめんなさい…」
へたり込んだ亜貴は鳴きそうな声で謝罪を口にする。
「気分が萎えました。どうしてくれるんです」
わざとそう言って、亜貴の反応を試す。
ビクッと肩を震わせた亜貴は、蒼井の顔色を窺うように、そろりと顔を上げる。
まるで、捨てられた子犬のように。
ああ、亜貴。堪らない。
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