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再び亜貴を立たせ、後ろ向きにねじ伏せ、一気に熱い昂ぶりを亜貴の内へ侵入させる。
「ひぃっ! いやぁっ!」
短い悲鳴が部屋に響き渡る。
そんな亜貴の事などお構いなしに、抽挿を繰り返す。
何度も何度も。
憎いからじゃない。
そうやってでしか、愛情を表現できない異端者の有様でしか亜貴を愛せのだ。
私もかつて、兄にそう愛されたから――――。
亜貴は既に気を失い掛けているのだろう。
だらしなく肢体を投げ出し、口からは、嗚咽と唾液が溢れている。
もう少し。
もう少しで私も達きます。愛しい貴方の内で。
「ふっ…!」
情熱を、亜貴の核へと迸らせる。
「…亜貴…」
「…」
返事は無い。
代わりに、亜貴の足の間からは、亜貴のものとも蒼井のものともわからない、白濁の液が静かに流れ落ちていく。
ただそれを眺めながら、肩で大きく息を吐く。 自嘲的に笑いながら窓に視線を向けると、大きな満月が2人を照らし出していた。
fin
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