鬼畜 眼鏡?

6/6
前へ
/55ページ
次へ
 再び亜貴を立たせ、後ろ向きにねじ伏せ、一気に熱い昂ぶりを亜貴の内へ侵入させる。         「ひぃっ! いやぁっ!」     短い悲鳴が部屋に響き渡る。    そんな亜貴の事などお構いなしに、抽挿を繰り返す。    何度も何度も。        憎いからじゃない。      そうやってでしか、愛情を表現できない異端者の有様でしか亜貴を愛せのだ。        私もかつて、兄にそう愛されたから――――。        亜貴は既に気を失い掛けているのだろう。  だらしなく肢体を投げ出し、口からは、嗚咽と唾液が溢れている。      もう少し。  もう少しで私も達きます。愛しい貴方の内で。  「ふっ…!」    情熱を、亜貴の核へと迸らせる。   「…亜貴…」 「…」    返事は無い。  代わりに、亜貴の足の間からは、亜貴のものとも蒼井のものともわからない、白濁の液が静かに流れ落ちていく。      ただそれを眺めながら、肩で大きく息を吐く。 自嘲的に笑いながら窓に視線を向けると、大きな満月が2人を照らし出していた。                          fin
/55ページ

最初のコメントを投稿しよう!

36人が本棚に入れています
本棚に追加