それは、まだ

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 ちょっとホットした。 っていうか、かなりビビったよ。  岡崎の顔が、声が、あいつの事考えてる時に、アップで目の前は、ヤバいよ…。 思わず、デスクに頭をうなだれて溜め息をついてしまう。  あーあ、畜生だぜ……。仕舞いにゃ、仕事もはかどらない。    クッソ!    「お待たせ。はい、コーヒー」  俺の気持ちなんぞ知らない岡崎は、ニコニコとコーヒーカップを手渡してくれる。 「おう、サンキュー」  受け取る際に、指先が触れ合う。  少し、幸せを感じるな。      多分、俺は、岡崎が恋愛対象として、好きなんだろう。       それはまだ、誰も知らない俺だけの秘密。       いつか、岡崎にも気付いてもらえるだろうか………。           
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