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     2  怜と番号を交換してから、一週間が過ぎた。  私は相変わらずバイト探しで、面接も二度受けに行き、結果待ちだった。  そんなある日、また私に偶然が訪れた。  駅ビルの雑貨店をフラフラしていると、私の携帯が鳴った。見ると、怜からだった。初めての電話で、ちょっとドキドキしてしまう…のは、気のせいにしよう。  「もしもし?」  声が上擦ってしまう。  「明日香、今駅ビルに居るっしょ?」  怜は言った。何で?と聞き返す。  「いや、実は似た人2階で見かけて。もしかしたらと思って」  そりゃ私だ…と心の中で言って、居るよと答える。 「何処にいんの?良かったらお茶しない?一階のファミレスで」  「私の事、暇人だと思ってるでしょ?」  違うのと含み笑いしてる怜に、私はムッとする。黙っていると、  「怒んないでよ。俺、奢るし」  怜は笑いながら言った。 「…高くつくわよ」  「俺、学生だよ?」  ぷっと吹き出してしまった。今から行くと告げて、電話を切った。  また彼のペースに乗せられてしまった。でも気付けば、心は軽やかだった。  ファミレスの前には、制服姿の怜が居た。
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