26人が本棚に入れています
本棚に追加
すらすらすら…
トントンっ
執務室内に響く書類を纏める作業音がテンポよく流れている。
「よしっ…と。
…ん?どうされました?隊長、さっきから、身動きせずに固まって。休まれるなら、奥へ引っ込んでください。仕事が出来ないので」
ここはかの有名なサボり魔三番隊隊長の居る執務室である。
先程から仕事をほったらかしの隊長に向けて冷めた言葉を投げ掛けるが、謹直真面目の副隊長である。
「そんな、意地悪言わんといてや、イヅル~
僕、これでも目は開けてるんやけど」
ガクリと首を落とす仕草を見せる隊長にクスリと笑みを溢す。
「分かってますよ。ただ、あまりに隊長がこちらを見てるようにかんじましたので、どうかしましたか?」
先程からの痛いぐらいの視線に我慢できず、さっきの素っ気なさは照れ隠し。
イヅルの問いかけにニマリと狐顔を歪ませる
席をたち、イヅルに近づき、ふと彼のサラリとした金髪の一房を掬い上げ、髪にキスを溢す。
「いやな、イヅルの動きにサラリと揺れる髪が美しゅうてつい、見とれたわけやねん。」
そう、言われて直ちに真っ赤に顔を火照らせたイヅルをみて、
「なあんやぁ、可愛いらしい、反応やわ
ほんに虐めたくなるで
そんな顔見せたら」
相手はあの泣く子もだまるドSな隊長である。
市丸の虐めに散々な目にあったイヅルであるから、今度は青ざめだした。
「あはは~
そないびくびくせんといてえなぁ、ほんに、こないなイヅル誰にも見せたないわ」
髪から手を離しギュッと抱き締められ耳元に囁かれイヅルはこれ以上ないくらいゆでダコ状態であった。
……うゎわわ😅
最後は書き逃げですな。
囁きは皆さんの妄想をフルに活用されたし。
ありがとうございました。
最初のコメントを投稿しよう!