01:担任は旦那様?!

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「遅かったね?緋音」 席に着くと、隣から聞き慣れた声が降ってきた。 「美那。また同じクラスだねっ」 隣の席の娘は、高校からの親友、斎原 美那。 唯一何でも話せる。 ………最大の秘密があるけど。 とりあえず、走り詰めだったから、疲れて机に突っ伏した。 と突っ伏したのと同時に、ガララと扉が開いた。 途端に、女子たちから黄色い声。 ───うるさっ!何? なんて、あたしが気にすると思うか! 構わず寝る体勢に入った。 と、 「机に臥せっている君!顔上げてください」 その声に、あたしは臥せたまま目を見開いた。 聞くだけで分かる だって、この声… あたしの愛する 旦那様の声! あたしは顔を上げた。 「今日からこのクラスの担任になりました。香坂 時です。よろしくお願いします♪」 えっ? 「ええぇぇぇぇ~!!!」
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