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緋音と時は、ちゃんと籍のいれている正式な『夫婦』。
だからこそ不味い。
「大丈夫だよ。だって、ここの理事長、家の兄貴だし」
時の言う通り、実はこの学校の理事長は時の兄。
「そうだけど…」
と、
キーンコーンカーンコーン
授業開始のチャイムがなった。
「ヤバっ、戻んないとっ!」
緋音はくるりと時に背を向けた。
グイッ
ちゅっ
いきなり時に腕を引っ張られ、唇が触れた。
「ご馳走様♪」
「……///」
突然のキス、顔が火照った。
その一方、時は満足そうに微笑んでいる。
「もうっ」
緋音は準備室から出ると、火照った顔を覆いながら教室に急いだ。
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