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天宮海斗(アマミヤカイト)。高1。今年の4月に高校に入ったばかり。
僕は、このころはまだこれからどんな事がおきるのか知らずにいたんだ。
僕には、好きな人ができた。
その子は、いつも真っ直ぐで穏やかで、まるで天使のような子。
だけど、けっして派手なわけじゃなくて、むしろおしとやかな感じ。
あんまり目立たない子だけれど、僕の目に映る君は、輝いて見えてそこだけ別の空間になったように見えるんだ。
君の名前を知ったのは偶然だった。
☆道草 蓮華☆
綺麗な名前だなと思った。
僕はいつになったら君に話かけれるんだろう?
ミ「海斗~!お前また道草のこと見てんの?」
こいつは、ダチの水月。唯一こいつだけが僕が蓮華の事をスキだということを知っている。
カ「悪ぃのかよ!いいだろ、見るくらい。」
ミ「まぁっいいけどさ。お前話かけないのかよ。」
カ「そんな勇気があったんなら、とっくに話しかけてるよ。」
ミ「そりゃそうだな。ちょっと待ってて!」
カ「えっ!どこ行くんだよ」
あいつ、どこいったんだ。勝手なやつだなぁ!まぁ、いつもの事だけど。
そういって水月が呼んできたのは、蓮華といつも一緒にいる桜木桃だった。桃は、蓮華と違って、ギャル風でいつもクラスの中心にいるようなヤツだ。
ミ「こいつに仲良くなるキッカケを作ってもらえればいいんじゃないの?」
水月が突然、桃を連れて来てそんなことを言い出した。
カ「えっ!!ていうか、水月お前いつ桜木と仲良くなったわけ?」
ミ「あれ!!言ってなかったっけ。俺ら、幼なじみなんだけど…。」
カ「はぁ!聞いてねぇよ!そういうことはもっと早く教えろよ。」
ミ「わりぃわりぃ。でっこいつに協力してもらったら?」
カ「まぁ。桜木がいいなら。」
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