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ほら
予想どおりー!!
「あっやっぱり此処でしたか…。」
走ってきたのか息を切らした恭が顔を覗かせる。
恭に止めてもらうか。
「恭、アイツらどうにかしてくれ…。」
俺が指をさした方向には
副会長を口説く千歳、と
宮と話し込む祥
の姿が見える。
俺にはもはや止める元気がない…。
つーか俺がいってもアイツら聞きやしねぇ。
「あ、あー!!ご、ごめんなさいっ。止めようとしたんですが二人とも走ってっちゃって……。」
いや、恭が悪いんじゃないんだ…。
悪いのはあの馬鹿二人だ。
恭は運動音痴だからなー。
追い付けなかったんだろうな。
目に浮かぶや。
馬鹿を止めようとする恭の姿。
「千歳君、祥君っ駄目ですよ!!邪魔しちゃ!!」
恭は副会長に謝りながら千歳を副会長から剥がしている。
千歳は渋々ながらも恭に引きずられるように副会長から離れていく。
「えー。恭ちゃんー。」
だから何で文句言いながらも恭の言うことは聞くんだよ!!
「恭が言ってるから戻る。」
「おう。またな。」
だーかーらー。
何で聞くんだよ恭の言うことは!!
俺に対する当て付けかこんちくしょー!!
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