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「会長。手、止まってます。」
柴が俺の肩に手を置いて言う。
あ…止まってたな。
不覚にも。
「わ、悪い。」
柴にそう一言言っておく。
馬鹿共は恭が何とかするだろう。
その間に終わらせなくちゃな。
――――――――――――
「あぁぁー。やっと終わった…。」
大きく伸びをしながら俺が言う。
周りの椅子は全て片付けられていて何もない状態だ。
柴達も疲れたのか俺に一言言ってから体育館を出ていった。
律儀な奴らだなーと思うのはあいつらの所為だな。
「ゆっきぃー。終わったんなら帰ろーぜ!!」
今までずっと恭に取り押さえられていた千歳が俺の方へ走りながら近づいてくる。
「おー。…つッ」
どーん☆
とか言いながらそのままのスピードで俺に打つかってきやがった。
怒る元気もないな。
ってか支えきれ…
ボス
「ナイス、祥。」
後ろで俺と馬鹿を祥が受けとめてくれたおかげで何とか地面とこんにちはしないでいれたぜ…。
まー此処は礼言っとく…
「もー。ちっちゃい雪が千歳を支えきれるわけないでしょー。」
前言撤回。
コイツ、マジで殴るわ。
「ごめんあっきー。忘れてた♪♪」
コイツもだぁぁぁぁあ!!!!
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