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「だ、誰か…」
助けを求めようと千歳と彰を見ると二人は壁ぎわに背中を張り付けるように立って苦笑いしていた。
助ける気ねぇぇえぞ!!
こいつらぁぁあ
「きょ、恭。お、落ち着いて。」
俺は必死で恭を落ち着かせそうとしながら後退りする。
いや、だって恭、顔マジだから。
ドン
「あ。」
背中に壁が当たる。
って逃げれねぇぇー
千歳と彰は…
どこにもいねぇぇ!!
「落ち着けるわけないでしょう?」
横に避けようとすると恭が手で進路を妨げる。
にーげーれーねぇー。(泣
ぴろりんっ☆
重い空気の中、可愛らしい携帯の音がした。
「きゃぁー♪」
「やっぱりそういう関係?!」
バタバタ
続けて女子特有の甲高い声が響いてその女子達は携帯片手に走り去っていく。
「「え………。」」
何ですか、今の。
やっぱり?
関係?
何のことだ?
えっと今の状況は…
『恭に壁まで攻められた俺。(男)』
「「ちょっとその携帯まったぁぁぁぁあ!!」」
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