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「寝てますねぇ。」
「珍っすぃー。ゆっきーが居眠りするなんてねー。」
「写ﾒとりますか。ﾊﾞｼｨｯと。」
うるせぇな…。
人が寝てんだから静かにしやがれよ…。
「ん…ぁ。」
目を開ける。
教室の一番後ろの窓際の席、それが俺の席だ。
つーか何でこいつらこんな近くに…って
ﾊﾟｼｬ
「携帯で写ﾒ撮ってんじゃねぇー――――――!!!」
何あいつら人に断りなく撮ってやがる。
寝顔はｱｳﾄだろ!?
あぁ。紹介が遅れたな。
俺は陽夏 雪(ﾋﾅﾂﾕｷ)。
夏なのか冬なのかはっきりしろ!!
という突っ込みはうちの親にしてくれ。
「ゆっきーの寝顔写ﾒｹﾞｯﾄー!!」
俺のことをゆっきーとか呼びやがるｺｲﾂは五十嵐 千歳(ｲｶﾞﾗｼﾁﾄｾ)だ。
夕焼け色の頭はかなり目立つ。
まぁﾒｯｼｭ入れてる俺が言うことじゃあないが。
千歳は只の馬鹿だ。
ｸｫｰﾀｰでｲｷﾞﾘｽ住みだっただけあって英語はできるがな。
…やっぱ写ﾒ撮られたか。
殴って消去させなきゃな。
「僕も欲しいから送って。」
「おー!!赤外線で良い？」
「何流出してんだこの馬鹿がぁぁあ!!」
何しやがる、あの馬鹿は!!
世程痛い目に合わせないと駄目ってことか…。
ふふふ。
えーっと今千歳に写ﾒ送られてる奴は平松 祥(ﾋﾗﾏﾂｱｷﾗ)。
冷静に見えて実はﾃﾝｼｮﾝが低いだけという変な奴だ。
黄緑色という変な頭してやがるが顔が良いんで何げに似合う奴だ。
んで身長180とかいう俺にとってはかなりいらつく身長してやがる。
そーだよ、どうせ俺は身長165とか言うﾁﾋﾞだよ!!
身長については何も言わないでくれ……。
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