一曲目 青春交響曲

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〈君達、新入生のために生徒会長率いるバンドグループが演奏してくれるそうです。〉 静かな体育館でスピーカーで拡散された声が響いている。 列に並び椅子に座っている新入生は二百人程度だろうか。 皆期待に満ちた目で見ていた。 〈では、Lightning‐イナズマ‐どうぞ。〉 『………………。』 〈あれ?おーい?会長ー?〉 バァァァアン!! 「待たせたな。新入生ども!!高校生活なんて楽しんだもん勝ちだ!!」 間にあったー。 ぜってー間に合わねぇと思ったのに。 あ、会長俺な? 俺らは楽器が用意してある舞台の上まで歩いていく。 新入生の視線すげぇな。 まぁ祥も千歳も恭も顔良いからな。 「Lightning‐イナズマ‐で希望ノ翼(キボウノツバサ)。」 舞台の上、 スタンドマイクに手を添えて言ってから俺は手を離しギターに触れる。 相変わらずさっきの俺の声以外は何も音はなく、静かだ。 .
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