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――――――――――――
ガラ
「お疲れさまでし―――」
「本当にお疲れさまです…。」
「「「「………………。」」」」
体育館の隣の空き教室で俺たちは死んだように倒れていた。
そのまま体力を回復していたら司会もやっていた会計の奴が入ってきて倒れこんでいる俺たちを見て苦笑いしながら言った。
よく考えろ。
二年の教室から体育館まで全速力で走って更にそのまま歌ったんだぜ?
酸素が足りない……。
死ぬ…。
この学校でか過ぎだろ。
ガラッ
「会長ぉー!!こっち手伝ってください!!」
あー。
あれは副会長の声じゃないよー。
只の幻聴さー。
ははは。
「会長ー!!」
はぁ。
さすがに幻聴じゃないか。
あ、聞こえてた方がやばいか。
「どうしたー?」
体は起こさず、声だけ出す。
恭も倒れたまま動かねぇや。
それだけ疲れてるんだよ、俺らは。
「片付け大変なんですからー!!」
くっ
生徒会長は辛いぜ…。
渋々俺は立ち上がり、副会長が待っている扉に向かった。
「柴。お前も手伝え。」
ついでに会計の柴谷(シバヤ)を捕まえ、引きずって廊下まで連れていく。
「あー。やっぱ僕もやるんですね。」
「当たり前だ。…それとも会長命令を無視する気か?」
「…やらせて頂きます。」
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