二ノ章

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    温かい眼差しが好きだった     優しく響く声が好きだった     穏やかな性格が好きだった       許されるなら 自分だけを     何度 そう考えただろう   何度 この想いに涙したのだろう     ただひたすら愛おしくて      ただひたすら切なくて    それでも 想いは消えなくて        「 今 幸せなのですか 」    『 言うまでもないですよ 』         偽りなどなく 幸せだった     どれ程 胸を痛めようと      どれ程 傷つこうと    ただ一人 笑ってくれたなら    再び その笑顔に逢えるなら     何ひとつ 畏れはしない    だから どうか 笑っていて       「 さよなら…大嫌いだったよ 」   『 お互いさまです…さよなら 』         また 笑ってくれるなら    最期に嘘をつく事も厭わない   自分の気持ちを偽る事も厭わない         だから どうか             愛した君よ 笑っていて      
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