2人が本棚に入れています
本棚に追加
クシャクシャになったシーツ
その中に投げ出された身体
乱れ 散らばり 広がる髪
なんと滑稽なのだろうと
ふと 溜息をひとつ
悲しいのか 淋しいのか
どちらとも言えない表情で
二人 抱き合って眠った
あの頃と現在を重ねては
虚しさを抱えて嘲笑うばかり
神などいないと教えられ
遠い日の 過ちへの復讐を誓った
奪われる前に潰してしまおう
そう呟いた君に涙して
幼い誓いの接吻をひとつ
視界を閉ざすように
傷と罪を抱える腕を
そっと 目蓋の上に置く
「 嘘でも 」
利用されているだけでも
それでも 良かった
ただ 傍にいてくれるなら…
最初のコメントを投稿しよう!