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振り向いたその背後
迫る腕の気配に 瞳を伏せる
ゆっくり伸びてくるその手は
逃げ出した罪か見捨てた罰か
教えてくれる者など
もう此処には存在しない
暗闇を引き裂けば
其処にいるのは あの日の君
真綿で首を締めるように包み込む
温ま湯のような優しさに
恐怖し 狂い 全てを壊した
もう一度この指に触れたなら
その時は 二度と帰れぬよう
咎の森に連れてってあげよう
二人だけの刻を過ごす その為に
「 さぁ 誘いなさい 」
二人だけの痛みを受けて
二人だけの傷みを抱いて
二人で永遠に 咎の路へ
「 捕 ま え た 」
もう何処にも行かせない
もう二度と かえさない
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