曖昧

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心が重い… 「君、さっきからそこに座ってるけど、学校にいかなくていいのかい?」 「えっ?」 見上げると、良く見かける駅員さんが、にこにこしていた。 「君、よくここのベンチに座ってるね。電車が大好きっていう年齢でもないだろに。」 相変わらずにこにこしながら話しかけてくる 「さっきここを通った人が、君が毎日ここのベンチから線路を見つめているのを心配してね、私に声をかけてくれたんだよ。 どっこらしょ あっそうだ、」 駅員さんは腰を掛けたのに慌てて立ち上がって 「いつも娘に起こられるんだ。 隣に座ってもいいかい?」
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