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私が幸せに感じていた時、本当は彼は大変な時期だった。妹さんが精神的な病気で毎日目が離せない状態だった
もう嫁いで子供もいるんだけど旦那さんと言い合いになっては夜中に裸足でさ迷う。連絡を受けては探しにいくの毎日だった
そして寝る間もなく花の卸し売り市場。支店も持ってたから暇があると支店にも顔だす。店を閉めて売り上げチェックして…本当に私にマメに連絡くれてたのが不思議だ
妹さんの事知らされたのはしばらくして
それと同時に彼の病気も知った。
阪神大震災…彼は被害者だった。住んでた家は全壊した。幸い家族は無事だったが彼は悲しい出来事に合う
子供頃から可愛がってくれた近所のおじさん、彼はすぐおじさんの家に向かった。家はやはり全壊…でもおじさんの声は聞こえる
『助けてくれて』
『おっちゃん、俺やわかるか[?]すぐ助けたるから頑張れ❗』
『がんばるよ、お前の父ちゃんたちは大丈夫か』
『みんな無事や❗おっちゃんも頑張れ』
彼は救助隊に助けを求めたけど、救助隊の人達もそこだけに かかる事はできなかった
彼は泣きながら他の人に助け求めたらしい
でも、もうおじさんの声は聞こえなかった
おじさんは一人暮らしだったようだ
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