『西暦3000年12月25日15時』

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西暦3000年12月25日―― -地球- 新時代が近づき、今日は『今世紀最後のクリスマス』と言うだけあって世界中が白銀の雪と幸福に包まれた 一人、静かに…… 家族や友人達…… 或いは、恋人…… 各々の国、各々の場所、幸福な時間を過ごしてるだろう 先の世界大戦から数百年の月日が流れて、荒廃していた大地は環境を完全に回復させていた オゾン層の修復に成功し森林を育て大気の浄化も成功 主要の交通機関『車両・鉄道・航空機・船舶』地上で使用される燃料には、水と電気を合成して生成されたエネルギーである『ブレッド』が用いられている 混迷の時代だった前世紀から奇跡とも言うべき発展を遂げた人類は、来る新世紀へ時代の歩みを進めようと動き出した しかし、新世紀を迎えようとしている今日に至っても未だ『紛争・内乱・無差別テロ・クーデター・食糧問題』と解決が急がれる問題も残されていた その解決を図る為に人類は、増え過ぎた人口を少しずつ宇宙へ移住させるという人類史上大規模な計画を立案 宇宙開発センターは新世紀人類の夢を乗せた『開発プロジェクト』を掲げ軌道に乗せプロジェクトを実行に移す 掲げられた大規模なプロジェクト『人類分散化計画』が始動したのだ 通称『Cプラン』は各国の人々が協力して開発に取り組んでいる『人類史上最大のプロジェクト』であった 今の世界にとって、この『宇宙開発センター』の存在は必要不可欠な人類最後の砦であり、命運を握る『最重要機関』と言って良いだろう
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