『西暦3000年12月25日15時』

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艦長 「ちょっと『ライアン!!』話の最中なんだから、部屋に入る時はノックしなきゃ駄目じゃない!!」 ライアン 「あっ、すみません『艦長』」 急いで扉を閉めて上官に敬礼をする銀髪長身の男 『アルバート・ライアン』 最新鋭『高機動戦艦エルシオン・副艦長』で火器管制を担当する彼は、今回の昇進試験で合格した為『中尉』へ昇進するらしい 軍内部でも珍しいイケメンなのだが何故かモテず、同期の女性士官からは嫌われていないが好かれてもいないからモテても良いのに浮いた話が出ない男 本人はガツガツの肉食系ではないが、ナヨナヨの草食系でもない そう『THE・普通』である 艦長 「もう『昇進』するんだからしっかりしてよ!!」 昇進間近の部下の行動に呆れた顔をする茶髪の女 『エアリス・ラインハート』 呼ばれた通り彼女が『高機動戦艦エルシオン・艦長』で優れた指揮能力を持つ上級士官、少々『熱くなる所』もあるが部下達はそこも含めて慕っている 彼女は『直属の上司』であり、軍の士官学校時代に最も頼りにした『先輩』 部下には怒らせると『お姉様』と言う感じの印象を持たれ熱烈な『隠れファン』と『ファンクラブ』が存在する 無論、本人は知らないので『非公認クラブ』だが虎視眈々と公認化を目指している エアリス 「それでエルシオンはカタパルトに固定されたまま雪が弱まるまで待機って訳!?」 ライアン 「ですが艦長、外は吹雪で視界は最悪ですよ!?宇宙(そら)へ上がるにしたっていくら何でも『これ』では危険かと思われますが……」 エアリス 「月面基地へは『1時間』しないのよ……私のエルシオンで向かえばさ、たったの『40分』で行けるの分かる!?なのに『吹雪だから待機』って最悪だわ」
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