『西暦3000年12月25日15時』

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ALERTを聞いて駆けつけたばかりというライアン、状況説明が必要だった事を知ったジェイクは、ALERTまでに『何が』あったのかを話し始めた ジェイク 「今から『3時間前』の話だが司令室から俺に緊急通信が入ってな、相手がシャーリーだけなら冗談かと思ったんだがフィリアもだから――」 ライアン 「ちょっと待って下さい中将『3時間前』って、艦長は司令室で火星艦隊のアメリア艦長と『定期連絡』をしてたはずでは!?」 ジェイク 「まぁ~その『定期連絡』がまたかなりの内容で、イエロー飛び越してレッドになるレベルの緊急事態でな」 「普通に出撃許可を出そうとしたら、アイツが馬鹿やらかしてて『後始末』した俺の身にも……はぁ~」 ライアン 「えぇ~(何、後始末って……うちの艦長何したの!?)」 酷く疲れた表情を見せたジェイクから、ALERTを出す事になった定期連絡の内容が話された 宇宙開発センター中央管制塔内―― -作戦司令室- 『3時間前』 司令室・オペレーター1 「火星艦隊の予定航路オールクリア……司令室からアルテミス、貴艦の起動を承認します『発進シークエンス』を開始して下さい!!」 アルテミス・オペレーター2 「アルテミス、了解した……発進シークエンス開始、パワーフロー正常……発進シークエンスを『フェイズ2』へ移行する!!」 停泊中の火星防衛艦隊・旗艦アルテミスは、補給と整備を終えて火星へと帰還する為に『待機中』だったが、司令室からの通信を確認し発進シークエンスを開始した アルテミス・艦長 「進路は一旦『月面基地』に固定して、先に上がった友軍艦隊と合流後に火星基地へ帰還します」 アルテミス・オペレーター1 「了解!!『月面基地ラグナロク・ベース』へ進路を固定……アルテミス艦内、艦外共に異常はありません」
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