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「うふふふ~(・∀・)誕生日会してくれるって言ったよね」
高2になったばかりの従姉妹”桜”からのメールに予定を調べてみると誕生日の4月22日、一人で早朝にヨットを港からマリーナへ回航する日だった。
何故かいつも、予定が入ってる日に限って予定が重なっていく体質らしい。
普通なら日にちをズラすか却下するのだろうけど、昔から桜には凄く甘い。
『多分その日、凄い眠い子になってると思うけど、、頑張る💧』
「わぁい🎶ピザとケーキとステーキね(・∀・)💨友達二人位来るからね」
…友達二人って…
ステーキは却下しよう。チキンのトマトソース煮で十分だ。←
そして当日
軽く遭難しかけながらも無事回航は済んで、ピザ生地やチキンの下拵え等々料理の仕込みを済ませて従姉妹達を学校の前へ迎えに行く。
校門の前にはパッと見で、すぐそれと判断出来る痩せてて身長の高い桜と、何度か面識のある面白いキャラな美人”みなみ”が居て、もう一人を待っていた。
茶道部の用事で10分位遅れて”なっちゃん”が加わって誕生会の会場、うちのレストランへ移動→
店に着くと、桜の下僕”こーちゃん(高1)”が自転車で来て待っていて、そのまま料理の助手となった。そうしているとマンゴープリンとカレーラムネを持って、幼なじみ”俊”が到着。
料理も順調にサラダ、ピザ、スパゲッティ、照明を落として17本の蝋燭に火を着けたバースデーケーキ…なかなか普通に誕生会は繰り広げられた。
料理も食べ尽くして20時、高2な彼女らの門限は厳しい。
俊の車に五人で乗って駅へ二人を送って行き、後々に桜の誕生日と共に記念日になるかもしれないこの日は終わった。
この時点での”なっちゃん”の印象は長年一緒にバレエをやっている”みなみ”との別れ際の「じゃっ!」と二人同時に回れ右をしてカツカツとカッコ良く歩き去った子…正直名前さえもうろ覚えだった。
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