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この日は、なんとかみんな楽しめたようだった
私は圭三と電話番号を交換した
帰りの電車の中では、今日の各自の成果と、反省で盛り上がっている
みんなが面白そうに話すのを聞きながら、私は圭三の事を思い出していた
今日だけの[彼]
優しく撫でてくれた………手
肩を抱き寄せる………腕
私を見つめる………瞳
彼女の居る[アイツ]
『未夢どした??』
突然の千絵の声で、現実に引き戻された
『トリップしてたわ……』
『危ないなぁ~!!』
みんなの笑い声を聞きながら、私は左手に持った[傘]を見つめた
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