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「大介、一緒寝よー」
ついさっきまで隣で寝ていた大介を洋一はまたベッドに連れ戻そうとする。
「ねぇ、大介ってぇ」
ベッドから上半身をすべらせるようにし、洋一は大介に声をかける。
大介はベッドに背を向け、コタツに入ったままである。
シャーペンを動かす右手は止まることなく、洋一の声どころか存在さえ気になっていない様子である。
「あっ。落ちそう…」
わざとにベッドから落ちるようにして、大介に頼りかかった。
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